月の道の大切な日々。

大切な毎日の足あと。

2020年08月

Suma


先週の一句一遊「スマ」の発表。
聞き書きのみなさん、いつも本当にありがとうございます。


水曜日選(木曜日に放送)

 媛スマや喉に真珠の影さやか

   月の道


食べたことはもちろんないので、見た目で押すしかなかった。

トロかあ、ちょっと苦手だなあ(お腹壊す)と思っていたのですが、聞き書きを読んでみるとそれよりはちょっとあっさりしているということことなのかな?

いつか、ひと切れだけでも食べてみたいなと思います。

ありがとうございました♡


写真は2016年の室戸岬。
荒々しくてよかったなー。


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 『夏井いつきの365日季語手帖』の季語で一日一句の即吟など
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Nihon

日本に帰ったらやりたいことつらつら。


☆新聞の購読☆

紙の新聞を購読する贅沢。夕刊も。
同じ情報がネットでも見られるかもしれないけど、何かがすんごく違う。
小川軽舟先生の毎日俳壇があるから毎日新聞かな~


☆ごはんを作らない☆

できたらもう料理をするのはやめたい。
近くに美味しい食堂のある部屋を見つけて。
料理器具も要らないし、調味料も要らない。掃除もしなくていい。買い物もしなくていい。
料理に使う時間を他のことに使いたいな。
冷蔵庫も買わずに済めばいいけど、それは無理かなあ。
朝のミルクティーはやめたくないから、牛乳が入るぐらいの小さいのが欲しいな。


☆洗濯機もいらない☆

洗濯はコインランドリーで。
一週間に一度でいいんじゃないかなあ?
そうすれば洗濯機と洗濯に付随するごちゃごちゃしたものを置かなくて済む。
洋服も、がんがん乾燥機に入れられるものがとりあえず1週間分ちょいあればいい。


☆お風呂は?☆

夜にわざわざ出かけるのは面倒になるから、お風呂は要るかなあ。
銭湯のそばであればそれも要らないかもだけど、毎日通うのは、家のお風呂に比べてお金がかかりそうだからなあ。


☆掃除機がいらない部屋に住む☆

小さな一部屋で、できれば畳で、箒と水拭きで済む家に住みたい。


ということを実現するにも、日本でも仕事はしなくちゃ。
帰ったら誰か拾ってね。


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Fuibakama

こんにちは。
お盆休みが終わり今週の俳句ポスト365の発表は「藤袴」でした。


人選

 この空はこはれてゐるよふぢばかま

      月の道


こちらの記事にも書いたように、藤袴はちょうど父が死んだ時。
ふと浮かんだ一句を投句して終わりとした回でした。

悲しさとかそういうことではない私なりの父の死への思いだったのでしょうか。
お墓に入れる時には、父の骨壺に添えようと思います。

ああ、そうだ。
本当なら報告すればよかったのだけれど、また変な風になってしまうから黙っていた、小川軽舟先生に二席を頂いた

 初蝶の影やルルドの水滾々

そして、一句一遊初投句で金曜日を頂いて、父がとても好きだと言っていた

 ざざ虫漁石の音に伊那晴れわたる

も入れよう。

母も45年経ってまだお墓に入れていないのですが、母にはこれまでの俳句をすべて印刷して入れようと思います。
数の差は、きっぱり私の愛情の差(笑)

父は、父は、もっと違う生き方ができたと思う。
いいところ、たくさんあったのに。
初めてマクドナルドのフィッシュバーガーだったかな、を食べて、おお結構美味しいもんやな、ってちっこい目を丸くしていたことが忘れられない。
もっともっと素直な人生を送ってほしかった。

でもそれを反面教師として私が私を作ってこられたので、それでいい。

ありがとうございました♡


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Hanaakashia


そして伊月庵通信「百囀集」コーナー。

今回はちょうどコロナで活動が制限されていた時。
少しだけ近所を散歩したりするときに癒された花たちをテーマにしました。


秀作

 ルーマニアの刺繍あかるし花アカシア

   月の道


ありがとうございました♡


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Hanabi


「『花火』の座」のコーナーも秀作♪


秀作

 テキーラの尻尾花火の果てゆけり

   月の道


花火で大好きなのは、大きな大きなしだれるやつ。
最後大きなしだれ花火がたくさん打ち上げられて、その余韻と共に消えていくときの美しさ。

複合動詞大好きなのですが、陳腐になりがちでボツが多い。
ここはうまくいったかな?と思いつつ、結局は一句一遊初投句で金曜日を頂いた自分の句

「ざざ虫漁石の音に伊那晴れわたる」

が今までで一番うまく出来てるような気がする~~(笑)

ありがとうございました♡


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Tsuiri


年に4回のお楽しみ、伊月庵通信の秋号が届きました。

「色の歳時記」は鈍色。秀作をいただきました!


秀作

 鈍色に臭ふ梅雨入の戦勝碑

   月の道


鈍色は色んな読み方があるようですが、私はにびいろのつもりで。
梅雨入はついり。

こちらにいると初夏から戦争のことに思いが向いていく気がします。

ありがとうございました♡


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Mugetsu


昨日、2020年8月22日に生配信されたこちら。

https://youtu.be/MdO5KHdvXYk

組長の選には一度漏れたんだと思うんですが、「スタッフ」の方、きっと兼光さんに拾っていただきました~~。

きっと兼光さんが拾ってくれたで賞

   まみむめもモモンガの目のごと無月

      月の道


感激!!
正人さんが手書きの文字を読み違えて、「ごとく」って読んでるけども(笑)
それやと字余りやーん

でも正人さんはチャットに書いた「うどまじゆの呪いさんさん秋の朝」も拾って下さったし♪


準備も配信中の細かな配慮も素晴らしかった生配信。
お名前の出ないカンパニーの皆様のおかげで、とにかく楽しい2時間弱でした。

ありがとうございました♡


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Chouyou


松山市俳句ポスト365
の兼題「重陽」。
今日は人の句から勝手セレクションの自習です。

引用はすべてこちらから。
運営のみなさま、本当にありがとうございます!


「◆付喪神くつくつ重陽の宴
      あまぶー」

楽しい~ 
付喪神という時間の軸もいい感じだし、くつくつとの音の愉しさもあるし。


「◆重陽や鼻を養ふもの多し
      堀口房水」

面白い言い方だな。色んな菊関連の傍題がひしめき合うから、それは説明しなくても十分香ってくるから言わなくていいし。


「◆重陽や鶴の群れめく太極拳
      一斤染乃」

上五中七まででめっちゃ情緒のある景かなと想像してて、言ってはなんだけど、つまんなさそ、って思ってしまいそうな感じなんだけど、最後に太極拳が出て来て、おおお、公園の、早起きの、元気なみなさん!
楽しくて、前向きで、いい!


注:勝手セレクションは、本当に、本当に勝手な、あくまで私の自習のためのセレクション。
作る時に苦労してモノにならなかった発想へのヒントをいただけるもの、全く発想のはじっこにも浮かばなかったもの、ああこういう言い方があるのか、などなどなどなど、勉強させていただいております。ありがとうございます!



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Chouyou


松山市俳句ポスト365
の兼題「重陽」。
今日は人の句から勝手セレクションの自習です。

引用はすべてこちらから。
運営のみなさま、本当にありがとうございます!


「◆重陽の補聴器ぴいと鳴り元気
      にゃん」

補聴器ってスイッチ入れるとぴっとなったりするのかしら?と思ったんですけれど。
最後の収め方が明るくて楽しい。


「◆重陽や和紙の封解く杉の箸
      さるぼぼ」

特別な日だから、そうやって美しくしつらえられている感じなのでしょうね。
和紙の温度感とか、杉の箸という自然加減がいいな。


「◆重陽や亀に機嫌を伺ひぬ
      ももたもも」

亀ね!鶴ね!
でも概念じゃなくてちゃんとどこかの池が見えてきて、毎日お散歩しているお年寄りが話しかけているような、そんな光景が見えてきます。


「◆重陽の仲居の根付にも一輪
      小泉ミネルヴァ岩魚」

菊ですよね?
なるほどねえ。


「◆重陽や酒で飲みこむ八味地黄丸
      ささき良月」

コメントも入っていましたが、具体的な効能もちょっと見てみました。
すごい実感があるし、生活があるし、いい。
で、がまたここはすごくいい。


「◆窓拭けり重陽の山撫づるかに
      たんじぇりん金子」

すーっと窓を拭いてくれている伯母の姿が出てきました。


「◆重陽の夕陽を喰らひ山は黒
      西藤智」

面白いなあ、そして光景がありありと、実感あるなあ。


「◆重陽やいづこの富士も美しく
      忍冬」

スケールの大きな措辞にとても似合う季語だったんだなと。
今ちょうど考えている次の兼題は秋晴。
これもこういう大きな景にも合うかもしれないなーと思いながら。ぼけないようにしないのは難しいけど。


「◆重陽やもう一度だけ飼う子犬
      荿葉」

なんかすごく切ないけど、でもしっかり生きていて、とても愛しい感覚。


「◆重陽や母へ汲みたる沢の水
      池田香」

このお母さんはきっとあまり動けなくて。
車椅子から下りられないのかも、車から下りられないのかも、それとも家や施設から出られないのかも。
とても共感するし、その思いが泣きたいほど伝わってくる。



注:勝手セレクションは、本当に、本当に勝手な、あくまで私の自習のためのセレクション。
作る時に苦労してモノにならなかった発想へのヒントをいただけるもの、全く発想のはじっこにも浮かばなかったもの、ああこういう言い方があるのか、などなどなどなど、勉強させていただいております。ありがとうございます!



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 生活の様子、句友の方々とのコミュニケーションなど

Chouyou


今日からは、松山市俳句ポスト365「重陽」の復習です。


まずは私の句。


人選

   重陽の朝日とどまる冠水瓶

   みな山を向く重陽の車椅子


      月の道


一句目はタモリ倶楽部のおかげ。

二句目は、折角美しい山の見えるケアホームにいる父がこんな風に過ごしてくれたらと。
結局最後までそうはならなかったのは、本当に残念でした。
自分が老いていく時に忘れないようにしたい。

ありがとうございました♡


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Tatsutahime


松山市俳句ポスト365
の兼題「竜田姫」。
今日は天地の句から勝手セレクションの自習です。

引用はすべてこちらから。
運営のみなさま、本当にありがとうございます!


「◆神鏡は昏い太陽竜田姫
      ちゃうりん」

昏いっていうのが効いてる。これぐらいの温度がすごい素敵。


「◆日本の太陽は赤竜田姫
      玉庭マサアキ」

気づかなかった!確かにそう!
そしてこの季語じゃないとだめかも!!


「◆竜田姫ここよりまほろばといへり
      クラウド坂の上」

こういうの、絶対作れないー私。
格調もあるし、でも実感というか、臨場感、何か遠くまで見渡せるようなそんな風の吹く場所に立っているような。


「◆竜田姫滝にほと岩へのこ岩
      ウェンズデー正人」

そういうの、こういう風に使うんだなーー。
そうか。竜田姫って、景色と風と、それを実感できる、そんな季語なのかもしれない。
もしかして便利な季語なのかもしれない。
もう一度、この秋に向き合ってみようかな。


注:勝手セレクションは、本当に、本当に勝手な、あくまで私の自習のためのセレクション。
作る時に苦労してモノにならなかった発想へのヒントをいただけるもの、全く発想のはじっこにも浮かばなかったもの、ああこういう言い方があるのか、などなどなどなど、勉強させていただいております。ありがとうございます!



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Tatsutahime


松山市俳句ポスト365
の兼題「竜田姫」。
今日は人の句から勝手セレクションの自習です。

引用はすべてこちらから。
運営のみなさま、本当にありがとうございます!


「◆廃村の豊かに朽ちて竜田姫
      あいだほ」

廃村とか豊かにとかって安易に使ったらベタすぎる。
これぐらい渋い季語だからいいのかな。


「◆陵に古き星の名竜田姫
      いもがらぼくと」

みささぎ。何度調べてもまた忘れる。
この季語考えている時、まったく出てこなかったけど、星のイメージいいなー。


「◆脇息の紫檀の木目竜田姫
      ももたもも」

正統で、とてもいい取り合わせ。
見た目もいい。


「◆弓なりにたわむ列島竜田姫
      三重野とりとり」

スケールのある季語だったんだな。
秋って感じするし。なんでかな。


「◆竜田姫のおはす大樹や風ゆたか
      中野こと子」

やりすぎとやりすぎでない境界線、ベタとベタでない境界線、つきすぎとつきすぎでない境界線ってどこだ。


「◆星一つ齧りて一人竜田姫
      中野こと子」

擬人化してもこれぐらいふりきるのがいいな。


「◆坑口は深き黒なり竜田姫
      うしうし」

こうぐち。
黒、似合うな、と思って。引き締め色。
シュトゥットガルト俳句女子の会の亀のさんが伊月庵通信で特選を取られた海松色の勾玉、そして梅。これも意識下で非常に美しい色が響き合っていて、こういうこともう少し考えていきたいなと。


「◆円墳を風は巡りて竜田姫
      めぐみの樹」

先ほども古墳ありましたけれど、いいなあ。
こちらは昼間の気持ちいい景。


「◆まち針の先錆びにけり竜田姫
      玉和」

ディテールLOVE♡
確かに秋=錆びるってイメージがあって、こういうのを見つけてこられたら楽しい。


「◆吊橋にすれ違いたる竜田姫
      夢堂」

思いっきり擬人化だけど、たとえば祖谷の吊橋とか考えると本当に竜田姫がいそうで、だからいい感じなのかな。


「◆金の斧投げ込んだのは竜田姫
      網野れいこ」

うまい~~~
そうだよねえ。あのお話の季節感って秋って設定すればすごく生きるし、もちろん金というのが光っているし。その池の周りも紅葉しているんだろうなあ。

網野れいこさんは、シュトゥットガルト俳句女子の会のメンバー。
この句を見た時本当に、本当に嬉しかったのを思い出しました。

このブログで続けている復習は、作者を隠して選んでいて、でもその中にまた引っかかってきて。
ああすごい好きなんだなー私って。
あ、そうそうすぐ忘れちゃうんです、私、どんな句も。自分の句でも。
だから感動がいつも新鮮~(笑)
俳句学習者としてはダメダメかもしれないけど~~ん


注:勝手セレクションは、本当に、本当に勝手な、あくまで私の自習のためのセレクション。
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Tatsutahime


今日からは、松山市俳句ポスト365「竜田姫」の復習です。


まずは私の句。


人選

   この田いま踊り抜けたり竜田姫

      月の道


竜田姫、難しかったですね。
もともと擬人化している季語、どうやったらいいのか。
この復習を通して、少しでもきっかけがつかめたらいいな。

ありがとうございました♡


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Sotetsunohana


先々週?の一句一遊「蘇鉄の花」の発表。
聞き書きのみなさん、いつも本当にありがとうございます。


水曜日選

 産卵の珊瑚は光る蘇鉄は咲く

   月の道


蘇鉄は神戸で身近にありましたね。今はよくわからないけれど。
花は見たことなかったのですが、その写真を見た時、理由はわからないけれどぱっと珊瑚の産卵の様子が思い浮かんだので形にしてみました。

ありがとうございました♡


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Akinobara


松山市俳句ポスト365
の兼題「秋の薔薇」。
今日は天地の句から勝手セレクションの自習です。

引用はすべてこちらから。
運営のみなさま、本当にありがとうございます!


「◆猫の耳つまみひんやり秋の薔薇
      一阿蘇鷲二」

「つまみひんやり」ってちょっと緩いんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょう。
それが効果的でなければ、地選には選ばれないはず。
でも私にはその効果がどこにあるのか見えない・・・

感覚としてはすごいなーって。
猫の耳って不釣り合いなぐらいにうすーくって繊細で。
もともと猫と相性がいいというところまではたどり着けても、あの耳の感じと、それがひんやりしているのと、薄さを含めた触感と。そこまではいけない。


「◆秋薔薇や寂しい夜に嗅ぐ石鹸
      衷子」

この石鹸、ばらの匂いだとだめですよね。そりゃつきすぎ。
私も石鹸のことは思ったなあって。おばあちゃん家で使ってた石鹸の匂いとか。
つきすぎかなって思ったことも覚えてる。
でももっと取り合わせとして振り切ってもよかったのかなと、この句をみて思いました。
うーん、でもこの、「寂しい」って言っちゃうところ。
こういうの言っちゃっていい時と、それは言わないで感じさせるべきな時と、どんな時がどんな時なのかいまだに全然わからん。


「◆セロのごと香るや秋の黒薔薇は
      樫の木」

こういう言いさしたような表現、私成功したこと皆無なんですが~~ 難しいな。
あと「セロ」。チェロじゃなくて。
私は組長のように好意的には解釈できなくて、狙い過ぎじゃんってちょっと恥ずかしくなるような気がするんですけど、でも、この句で試しに「チェロのごと香るや秋の黒薔薇は」としてみたら、うん?これはなんか違うって思いました。こうしちゃうと音の要素が強く入ってきちゃう。セロだとあの作りというか、木の匂いとか、そっちに比重がいく。で、そっちの方がずっといい。なんでなんで??


そして天はこちら。

「◆ルビといふきれいな響き秋の薔薇
      久我恒子」

ひゃおーん、美しい♡
ほら、ここも「きれいな」って言っちゃってる。それが成功してんだ。変な風に変えるとこの句のよさが消えちゃうんだ。
なんでなんでなんで???


注:勝手セレクションは、本当に、本当に勝手な、あくまで私の自習のためのセレクション。
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Akinobara


松山市俳句ポスト365
の兼題「秋の薔薇」。
今日は人の句から勝手セレクションの自習です。

引用はすべてこちらから。
運営のみなさま、本当にありがとうございます!


「◆秋薔薇や八千草薫のプロマイド
      西村小市」
「◆秋薔薇に陰るルルドのマリア像
      浅河祥子」

あちゃ。これ、私大丈夫かな。
今年になってからの句で、俳句ポストの春暖の回の人選に「春暖のブロマイド屋の石野真子」、毎日俳壇の小川軽舟先生選の二席で「初蝶の影やルルドの水滾々」というのがあるんですが。

二句目はアイテムも構成も違うし、ルルドを詠んだ句なんてそれこそ星の数ほどあるんだからいいのか。例えば渡月橋とその水を詠んだら、それだけでいや先行句ありますから、とかそんなことにはならんものね。

一句目はきわどいな。
構成、焦点の当て方は微妙に違うけれど。
うーん、別に公な場所で宣言する必要はないかもしれないけど、自分の句としては取り下げておこう。
いつかこうやってちゃんと復習する時が来ると思う(来春?)ので、その時に忘れず書こう。


「◆秋薔薇や鳥かごに空飼ったまま
      一斤染乃」

鳥かご、モチーフとして大好き。中に鳥がいない方がいい。
そうそう秋の雰囲気あるし、淋しい感じもよく出ていて。


「◆秋薔薇や岩波文庫の星ひとつ
      ぐずみ」

中八による緩みは気になるけれど、ああ、そうそう確か星がついていたかも?と記憶の彼方を辿りました。
秋になると読書とかとても似合いますもんね。そういう季語もあるし。
ということは、その季語の周辺にあるものをこうやってひっぱってくるというのも一つの技術としてあるんだろうなと。


「◆星雲の暗黒小さし秋薔薇
      じゃすみん」

なんだったかな、ばらを観察していて、花びらにある小さな黒ずんだ瑕のことを句にしました。
確か星系のものに喩えたんだったと思う。
それは没になったので、比べればその差がわかるかも!


「◆ハモニカに凹みの少し秋薔薇
      瓦すずめ」

あの金属の感じ、秋にぴったり。そうかー。


「◆ホルン奏者一名求む秋の薔薇
      野ばら」

これもあの金属のイメージがよぎるのがいい。
貼り紙ってよくありがちでハードル高いけれど、こうやるのかーと。
いつだったか編物教室で没になったな、とか思い出す。何の季語だったかなあ。つきすぎだったってことかも。
これぐらいの離れ具合がいいのかな。


「◆ガラスケースの晶子の文や秋薔薇
      小倉あんこ」

ガラスケースというだけで、ぐんと秋になる。あの空気の透明感と響き合うのかな。
なるほどなあ。


「◆秋薔薇の風を選んで香りける
      キャサリンまさこ」

どんな花でも入るんじゃないというようでいて、秋薔薇らしい気もして。
女性や猫と相性のよい季語なのはなぜ、を考えるとヒントになるのか?


「◆離婚後の1K清し秋の薔薇
      珊瑚」

離婚は一応しない予定ですが、一足お先に日本に帰ったらできるだけ狭い家、そう、できれば1Kに暮らしたいと思っています。
すごくよくわかる感慨。


「◆秋薔薇や座らぬ椅子を置いており
      スローライフ」

なんでだろう。美術館なのか。カフェのお洒落な演出なのか。亡くなった方の椅子なのか。
色々想像するのが楽しい。
わからないことが楽しくて色々想像するのと、それじゃわからんから書けよ、って思うのと、どこに違いの元があるんだろうなあ。


注:勝手セレクションは、本当に、本当に勝手な、あくまで私の自習のためのセレクション。
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今日からは、松山市俳句ポスト365「秋の薔薇」の復習です。


まずは私の句。


人選

   深海のひかりの匂ひ秋の薔薇

   秋薔薇や黒猫BARの戸の軋み


      月の道


これは、「月の道」と「月の道馨子」と混ざって出してしまったので二句になったもの。
もし統一していたらどっちか一句だったかなあ。
その場合はどっちかなあ。

この兼題はすごく真面目に取り組んだんだけど、でもなんかうーん、頑張るポイントがずれていたような気がします。
まあそれはそれで、楽しい俳句時間が流れていたのでいいんだけど♪

今なら、あきそうび、でも作ってみたいな。

ありがとうございました♡


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Semi


こんにちは。
今週の俳句ポスト365の発表は「蝉」でした。



人選

 伯林の蝉や戦火に声棄つる

 炊き出しの輪に宣教師朝の蝉

      月の道



一句目、ドイツでは夏はもう戦後。6月に終わりましたから。
この時期はドイツの終戦、日本の終戦、色々と考えるともなく考えたり。

二句目、やっと山谷(さんや)の句が日の目をみました。
ドキュメンタリーで見た実際の宣教師さんと、私がこの目で見た朝の様子と。
うんうん、よかったよかった。
ひとつずつでも、心に残ることを言葉の玉として紡いでいけたら。

ありがとうございました♡

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